サンコイチ
俺はね あなたとあの人は ニコイチだと思ってる あなたのことが好きなのに あなたとあの人が一緒にいるのは 当たり前のことだと思ってる そりゃあ あなたが俺を男として好きになってくれたら そんな幸せなことはないけど そしたら 比翼の鳥はうまく飛べなくなるし 連理の枝もただの寂しい一本の枝になる そん... 続きをみる
整理券
どうして 順番って関係ないんでしょうね 確かに あなたはずっとあの人を好きだったけど あの人があなたを好きになるより 俺のほうが絶対先にあなたを好きになったのに ちょっとぐらい チャンスがあったっていいじゃないですか なのに どこをどう探しても そんな隙間ちょっともなくて あの人が振り向かなけりゃ... 続きをみる
透過度
あなた いったいどこ見てるんですか それは 俺がいつも飲み込む言葉 桜が舞うあたたかな陽射しの中で 足の裏が灼けるような砂浜で 絵画に入り込んだような色とりどりの木々の中で 何もかもを呑み込むような真っ白な世界で 俺らが集まるときはいつも あなたは俺じゃない人を見てる ふと目が合うと ずっと見てた... 続きをみる
どうどうめぐり
もしも俺があの人だったら あなたは俺を好きになってくれるのかな もしもあなたが俺を好きになってくれたら あの人はあなたに片想いするのかな 今の俺みたいに あの人はあなたを想って もうどうしようもないほど想って でもそんなこと何でもないふうに装って そして 来るはずのない『いつか』を期待するのかな ... 続きをみる